村田ピアノ音楽院

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村田ピアノ音楽院の特徴

子供にプライドは必要。

 

もう20年も前の話だが,学生の頃,志賀高原に旅行に行った時にそこで夏行われる音楽祭があり、たまたま知っている芸大出のピアニストがいたのでいろいろと楽しく話をしていたら,さらに音楽祭でレッスンを受ける芸大のフルート科学生の女性がきた。

いろいろと芸大のフルート科の話も聞いてみたいなと思い話しかけてみたところ・・・

「あ、こんちは、僕はピアノ科なんですよ」

「ハァ?どこの大学?」

「ああ,武蔵野ですよ」

「むぅさぁしのお!?・・・ああ,あの3流大ね?・・・」

とかなりしかめっ面をしてプイ!と向こうを向いて行ってしまった。

私もそのピアニストもちょっと唖然としてしまって・・・うーんしかし言っている事が当たっているだけになんもいえん・・。

まあしかし、よくわからなかったけど、相当あいつプライド高いんだろうな・・・としかその時は思わなかったんです。

まあ良く芸大の人には性格が曲がっている人が多いとは聞いていたのですがあの人もその一人なんでしょうか?。

まあもちろん、プライドを持つ事は自分に自信を持つ為にも良いかもしれませんが、でも正直言ってあんまりプライドが高いってことは,その人はうまくないとも言えるんですよ。

どんなレベルになっても誰でも「まだまだピアノがうまく弾けない」と悩むものです。

そういう意味では悩んでいるうちはとてもじゃないけどプライドとか他人との比較とか,そういう気分にはなれない。

どんなにうまいひとでも、もっとうまい人を知っているもんです。

結局は自分が誰よりもうまいと感違いしてるからプライドが持てるんですよ。

ただこういう商売をしている人(講師)は外ではひょっとすると、プライドを無理に持っているかもしれませんが・・・うまくなかったら自分の生徒に示しがつきませんから。

講師ってやっぱり自分に対してのあこがれとか,カリスマ(?)的な存在でないと、まずいんですよ。

でもまあ,多分に見栄を張っているだけ。

多分自宅に戻るとみんな一人こもってピアニストのリサイタルのビデオを見ながら「ああ,俺はなんてへたくそなんだ」と、暗〜い気分で梅酒でもちびちびすすりながら、いろいろ反省をいるやつは・・・誰とは言いませんがみんな所詮そんなもんでしょう。

さて,音大生がプライドなんてものは持っても意味はないとは思うのですが,一方で子供の場合は持った方がうまくいく事は多いんです。

そこにはやはり、他人との比較、ライバル意識というものが役に立つことがある。

学習はほめて伸ばす、とよく言われる。

それは間違ってはいないし,特にピアノ教育の初期段階や、幼児などは大事な事です。

しかし,その効果はレベルが上がるにつれて、もしくは学年が上がるにつれてあまり効果はなくなっていく。

おだてれば練習をするとも限らなくなってくるし,ませている子供などはおだてられていることに気がつき始める子もいる。

やはりそこにはなにがしかの刺激や競争が必要なんだと思います。

近頃では何でも小学校では運動会の徒競走やマラソン大会などをやらない所が多いらしい。

また,合唱コンクールなどでのピアノ伴奏者を決める時も,オーディションをやらずに希望者は順番に行うよう計らうらしい。

つまりは競争をさせると不公平につながり,下位にランクする者がかわいそうだからということらしい。

しかし私はそれは根本的に間違っていると思う。

この世の中所詮,いずれは競争という過酷な世界にいずれは入るわけだし、人間何か一つぐらい誰にも負けない得意なものを持っていればそれほどの劣等感も生まれないだろうし、それが勉強でなくても良いと思う。

そういう意味では徒競走やマラソン、ピアノ伴奏で圧倒的な優位に立つ事は本人に取って良い刺激だろうし,マラソンが不得意ならば他の得意なもので勝負すれば良い。

競争意識をなくすよりも、人との比較で競争意識を持たせてやる気を持たせる事は必要だと思う。

だいたい最近の若い人は自分が何かを目指したいのかわからないから派遣会社に籍を置いて自分探しをしていると聞く。

それはそれでかまわないのだがそれでは遅すぎる。

学生の時になにをやっていたのか?勉強ばかりやっていたのではないだろうか?なぜ子供の頃から自分が何になりたいのか?何が得意なのか?を考えなかったのだろうか?

 

さて,ピアノ指導の時には、どう競争意識を持たせたら良いか?

たとえば同年代のコンクールに見学に行くので良いと思うし,実際に参加してみるのも良い。

もちろん発表会でうまい人の演奏を聴きにいくのも良いでしょうし。

まあただ,その時にあんまり本人に「あなたと比べてあの子は・・・」という比較まではしない方が良いでしょうね。

ただ黙って連れて行くなり聞いて黙って帰るなり・・・。

それ以上の刺激は、しなくてもいいでしょうし,それだけで十分でしょう。

どちらかというとライバル意識を自然に持たせるなり,もしくはある子供に対するあこがれや目標になる様な考えを持てるようしむけると良いと思います。

私の教室の発表会でも特別にうまい生徒は最後の部で枠を設けて弾かせています。

ああいうのは差別を生むので止めた方が良い、と言われた事もありましたが,私はそうは思いません。

所詮世の中は差別だらけです。ならばそういう差別の中で自分が上に出るよう努力をすれば良いし,せっかくピアノを得意としている子供がそれを見せびらかす舞台があっても良いと思う。

または子供は外では劣等感の固まりかもしれませんが(?)家では多分プライドを持っている内弁慶が多いでしょう。

そこを逆手に取って(?)家では誰かと比べるよりは家族の中では一番うまいとおだてて「あなたのピアノが聞きたい」と言って毎晩発表会(?)をさせるのも一つの手でしょう。

ただ結局はある程度のレベルまでいくと他人との比較もいずれ効かなくなりはします。

そこには自分自身がうまくなりたい、あの曲を弾ける様になりたい,もしくは自分がまだまだ下手だという純粋な認識ができる必要があるんです。

そうなって初めてピアノが上達し始めるのですが・・・いやはや、簡単じゃありませんな。

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