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マジで凹むシリーズ2(演奏収録)
さて、収録というものはコンサートや発表会などの一度きりの演奏と違って永遠に残る。 所詮,一度きりの演奏なんて,聞いている連中は皆,細かい所までは覚えちゃいないのだ。 つまり,コンサートなどの場合はもっと、おおざっぱに全体像で演奏を聴いている場合が多い。そういう場合,あまりミスとか,失敗とかは目立たないものだ。 ミスや構成上の失敗があろうと,結局相対的になにかしら良い演奏をすれば「良い演奏だったな」という印象だけが残る。 そもそも2時間もの演奏会の間,観客は最初から最後まで集中して細部まで聞き通す事なんて無理なのだ。所詮、人間なんてその程度である。 逆につまらない、もしくはいい加減な演奏などしようものなら、たとえミスのない演奏をしても「つまらなかったなあ」という印象を与えてしまう。 そういう所,逆に人間とは恐ろしいもので、たとえ素人であってもつまらない演奏をすれば「良かったんだけど、なんかいまいちなのよねー」という感想を持たれてしまう。 たとえば我々素人がフランス料理を食べにいった時に,一応なりともきれいな盛りつけに豪華な5品の皿が出てきて,最後のデザートとコーヒーでばっちり締めても、「何かいまいちぱっとしない印象だったわねえ・・・」という料理に似ている。 そう,素人であっても、料理に詳しくなくて、なにがいけなかったとか、何が足りなかった・・・なんてわからなくても、最後の印象で、何となくばれてしまうのだ。そこがほんのちょっとフランス料理や,クラシック音楽をかじってきた人間の怖い所だ。 演奏はいい加減な事や,手を抜く事をやれば必ず聴衆に必ずばれる。これは鉄則だ。 しかし・・・収録となると,これが全く違ってくる。 もちろん,収録も良い演奏をしないとばれるのは同じだが、なんつったって聴衆は何度もCDやユーチューブを聞くので,本当に,曲の細部まで聞かされてしまう。 ここが不思議な所で,例えば私が気に入っているホロビッツの演奏などは一度目に聴いた時などは感動しか残らないが,2度3度聞いてくると・・・だんだんあらが見えてくる。 そして、数年後に久しぶりに聞いてみると,結構穴だらけの演奏だったなと気がつく事が良くある。 その時初めて気がつくのだ。 「なんだホロビッツって結構いい加減にピアノ弾いてたんだ」と。。。 しかし,そのいい加減な演奏であっても,ポイントの押さえどころは全くもってすばらしいに変わりはない。 7割の出来が悪くとも、残りの3割があまりにも素晴らしいと、もうそんな事どうでも良くなるのだ。 ホロビッツに限らず,手元にある気に入ったCDは何度も聞き直してみるとそういう事が良くある。 何なら試しに手元にある気に入ったCDをもう一度、聞いてみると良い。 しかし、それでも総論としてやはり・・・良い演奏なのだ。 しかし・・・自分が収録ともなると・・・そういう気にはならない。 音ミスはもちろん、音楽的な聞かせどころにおいて,すべてがうまくいっていないと、とにかく気に入らない。なんたってユーチューブとかは載せた後でその演奏を一番厳しく評論しているのは自分なのだから! ここが収録の難しい所なのではないだろうか? 絵画とかは本当に自分が気に入って出展しているのかもしれないが,演奏はひょっとすると,コンサートよりもCDなどの収録の方が遥かにみんな神経質になっているのかもしれない。 そして,収録しながら・・・ひょっとしてマジでみんな凹んでいるのかもしれない(いや,それは私だけか・・・笑) ただ、なんでもピアニストは自分のCDは聞きたくないという話を聞いたことがある。ひょっとしてそういう事なのだろうか? まあどちらにして,頑張って収録しないと・・・ |
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