村田ピアノ音楽院

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所詮ピアニストなんてひま人である。

ピアニストというといかにも高貴な職業と思うかもしれない。

まあ高貴かどうかはわからないが,少なくともいえる事は「ピアニストなんて所詮ひま人だからやれる」ということなのだ。

もちろん、ここでは職業ピアニストは含んではいない。

ピアノを弾く事によって生計を立てている人は本当に忙しいと思うけれども,そうではない人,つまり1年に1回とか2回とかやっている程度でコンサートで生計を立てていない人なんて,所詮ヒマ人だからできるのだ。

もちろん、リサイタルをやっている人は「何いってるんだこいつ!忙しいにきまっとるじゃんけ!」と思うだろう。

しかしである。実際リサイタルを開こうと思ったら絶対に膨大な時間が必要なはずだ。

そのあたりが実は一般人と違う生活と言わざるを得ないのだ。

例えば、サラリーマンの様に汗水流して働くのがばからしいということで、やく♥が効率よく,短期間で利ざやの多い仕事で手っ取り早く収入を得て、あとの空き時間は自分の好きな事をして暮らす、というライフスタイルにピアニストは似ているのだ(ちょっとイメージが違うか。。。)

ここではピアニストになるということや、その他の様々な面でのピアノの習得ということ。そして・・・私が一大決心をしたいきさつ等に関して述べていきたいと思う。

 

その1〜ピアノという時間食い道楽

 

実際ピアノとは時間食いだけではなく、お金もかなり食う”ご趣味”である。

なんたってまず楽器を買わなければならない。そのあたり、もちろん電子ピアノでも良いのだが、それでもまともなものを買えば6〜7万である。

本物のピアノとくればアップライトピアノでもこれが中古でも20〜30万はする。

そしてやはり・・・月謝である。

個人指導ということもあってやはり”高い!”。

変なことを言うようだがピアノ指導をしている私でさえ「たっかいなあ」と思うのである。

そういえばこの間、近くの御用達ショッピングセンター「コーナン」のスポーツ用品店でウィンドブレーカーを買ったのだが、冬用のウィンドブレーカーが安売りしていて、デザインの良い方のブレーカーが3480円。デザインが冴えないけども2480円とお安いブレーカーもあり、差が1000円かあ・・・どうしようかなあ・・・と店で30分も悩んでいた私の金銭感覚と違ってレッスン代は本当に高い。

教室の月謝の高さ、あれ、本当にどうにかならんのかね?・・・と思う有様であるが、まあこの辺りの真相と問題は後ほど述べるとして・・・

さて、お金もかかるがそれ以上にかかるのが”時間”である。

曲のレベルにもよるかもしれないが、おおよそ10〜20分程度の曲を仕上げて、人前で(つまり舞台で)弾くのには最低3ヶ月はかかる。それだけの時間をかけたっておそらく1回目の演奏なんて穴だらけだろう。

しかもできれば毎日1〜2時間は練習時間は欲しい所だ。

何度も言うが1曲を仕上げるということは本当に時間がかかる。

しかし、このご時世、一日の中で毎日1〜2時間の練習時間を取るということは社会人や、昼間も働いている主婦にとってはかなり大変な事のはずである。というより多分”不可能”に近い。

何かを犠牲にすればできるかもしれないという感じだろう。

この一日に1〜2時間の練習時間も取れないという感覚は・・・本来よーく考えてみればおかしな事ではある。

昔は良く家で子供の頃に家族で野球のナイターゲームやマラソン大会など2〜3時間のテレビ番組等をずっと見続ける事などは別に珍しくなかった事なのだが、どういうわけか現代の家庭ではそういう余裕の時間や余暇の時間が確実になくなっている。

と同時に昔はどこの家庭でも”専業主婦”なんて当たり前にはびこっていたのが、今ではこんな言葉、ほぼ”死語”に近い。

なんでこんなに現代人は忙しくなってしまったのか?

きっとそれは100円ショップみたいなデフレショップが蔓延して,マックで100円バーガーなんかが出たもんだから,店の利益が減って世の中のお父さん達の給料が逆に減って・・・しかしなんとか稼がないといけないもんだから,あとは残業をたっぷりして・・・それでもまだ足りないから,今度はお母さんまでもが働きに出て・・・なんてやるからみんなきっと忙しくなったに違いない。

だからいわんこっちゃない,私は月謝を下げのはよそう

まあとにかくピアノの練習には時間がかかる。

そういう意味では、私の教室の社会人の生徒は、そのほとんどがやはり慢性的に”練習不足”である

ピアノとは確たるも、とにかく「時間が必要」な趣味なのだ。

 

〜ピアノ教師という、隠れのみの身分

 

さて、趣味の人は別として、音楽学校を卒業した人は、卒業後もやはり、ピアノの研究や舞台での演奏を続けたいと思っている人も少なくはない。

かくいう私もその一人だったのだが、なかなか上記の様に一般の会社勤めではなかなか練習時間が取れない。

そこで卒業後はできる限り、勤務時間の短い、かつ時給の高い仕事はないだろうかと探すわけであるが、そこでピアノ講師という仕事につくわけである(いや別にみんながそうではなく、純粋にピアノ指導が好きという人もいるとは思いますが))

もっとも何もピアノ講師でなくとも、キャバクラ嬢やホスト、ニューハーフクラブでも十分時給が良いのでかまわないのだが、まあとりあえず,適当に稼げて練習時間も確保したいというところである。

ただそれは多分に実家に住んでいて、親のすねをかじっている間の事。

一人暮らしとか結婚してとかで生活がかかってくると、適当に稼いで・・・と言ってられなくなる。

なので私もまだ結婚していなかった時期は適当に稼いで練習時間を確保して、いろいろとコンクールなんか受け回っていたんですが、これが結婚してマンションまで買ってしまうと環境はがらりと変わる。

もうほとんどが仕事に追われて、練習時間が確保できないのである。

どれぐらいの練習時間が取れるのかって・・・そりゃあ、一日に30分とれるかどうかですよ!

ここがピアノ講師の難しい所で、だからといって練習時間の確保のために仕事を減らせば収入が減る。

結局は悩む末に・・・どうしてもやはり仕事優先になってしまうのだ。

そんなわけでここ数年私は練習不足状態になっていました。

まあそれでも、自分の仕事はあくまでも指導なんだから弾けなくても仕方がない。

それでよしとしようではないかと思っていたわけです。

たとえ自分がリサイタルを開いたとしても、それで生活できるわけではないし、あくまでもそれをしても単なる”趣味”でしかない。

生活にゆとりがあるならリサイタルをしても良いけど、そんなゆとりがないのなら”趣味”にかまけているわけにいかない。働かないと・・・

というわけでもちろん自分の演奏活動はしたかったのですが、あえてそういう気持ちに蓋をして、仕事に専念してきたわけです。

でもね・・・やっぱり・・・どこかで気持ちを抑えきれないんです。

まあこれって一種のドラッグですね。

ピアノを弾きたいという・・・ 。

なんですかね?表現したいもの、表現せずにいられないもの・・・

この世界を知らない人だったら、それはそれでよかったんだと思いますよ。

何もえらく高い金と時間を浪費しなくても、普通に幸せに暮らせたんですから。

しかし、この世界を幸か不幸か知ってしまうと・・・抜け出られなくなってしまう。

別にyou tubeとかで探してくれば自分より良い演奏している人なんて本当に世界を見渡せばいくらでもいるんですが・・・もしくは何か自分なりのパーソナリティーを反映したいんですかねえ?

ピアノ講師なんて、まあ教えるのが好きでこの仕事やっている人もいるとは思いますが・・・まあどちらかというと・・・演奏活動や、勉強をしたいからこの世界でお金を稼いで、残りの時間で練習をしている人って多いんじゃないんですかね?

それだけ、ピアノを弾くということは一般人にはわからないかもしれませんが、麻薬的なものがあるんだと思います。

さて,次回は・・・

その2〜 家庭を持つか?ピアノを極めるか?(ピアニストの道なんておやめなさい)

 

・・・について述べたいと思います。

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