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リスト作曲 「軽やかさ」 |
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ここ最近はよくリストを弾いている。 だからといってリストが特別にお気に入りというわけじゃない。 単純に今年リストが生誕200周年なので,演奏会で取り上げられる事が多く,そのために聴くチャンスが多くなって,ちょっとやってみようかという感じである。 正直,リストは今まであまり感心はなかったといえる。 今回聴くチャンスが増えて,ちょっとはリストに対する感じ方が変わったかといえば・・・いやそれはやはりあんまり変わらない(笑) やっぱりリストは何となく表面的な感じのみの様な気がする(笑)・・・と思ったのだが・・・。 いやしかし実はそうでもないのだ。 リストの作品はそれなりに素晴らしいと思う。 この時代にかなり革新的な作品を書いていると思う。 回りの作曲家でブラームスみたいな懐古主義の様な作曲家がいる中で,彼はいろんな実験をしていたんだと思う。 一見技巧のみを追求していた様に見えるが技巧にも音楽性はある。 華やかな技巧の中に彼独特の音楽感が見えて私自身は弾いていると楽しいのだ。 この曲はまだそれほどではないしにしても、たとえばソナタロ短調になると,壮大な世界観や宇宙観が見えてくる。 いずれロ短調ソナタも収録するとは思うが,ソナタあたりなどは単純に技巧のみで勝負というほど単純な曲ではない事がわかるだろう。 リストに関しては,当時はロックスター気取りだったとか、ナルシストだったとか,いつも回りに貴婦人が多かったとか・・・いろいろ言われてはいるが,本来は彼自身、違う人間だったのかもしれない。 多分彼はいろんな知識があって,とてもインテリだったのではないかと思う。 かつ、おそらく客観的で社交的で情緒的に安定した人間だったのではないだろうか? そういう意味ではとても知的でセンスの良い作品だと私自身は思っているだが・・・一方で・・・人間臭さが感じられないものがある(笑) あまりにも知的すぎて天才すぎて、ぎゃくに冷淡な人間に見えるのだ。 そういう意味で,人間臭い作曲家と言えば・・・やっぱりショパンなのです(笑) リストの作品をいくつか弾いてみてわかるのだが,やっぱりショパンは体臭からして臭い(笑) つまり彼の作品はそこかしこ、人間臭い。 どの曲も喜怒哀楽で満たされている。 時にはドロッとしたもの(?)も見える。 そういう意味では他の作曲家の曲を見てみると,ショパンの作品はやっぱりすごい。 リストは表向きは涼しい,美男子の顔をして,若い頃はけっこうスケベだったのかもしれないが(笑)一方ショパンも表向きは同じく,涼しい顔で色白な青年だったのかもしれないが・・・中身は何を考えていたのかわからない通り魔的な人間だったのかもしれない。 あの人間、「革命」など書いて作曲という行為をしていたからよかったものの、そのエネルギーが外に向かっていたら,通りでロシア人に会おうものなら刺していたかもしれない(汗) そういう意味で,私はやっぱり・・・ショパンは好きだなあ(笑) まあ,しかしここはそういわずに、ちょっとしばらくはリストの曲を練習して収録したいと思ってはいるのだが・・・リストが目指した音楽性・・・人間臭さをあえて避けてきらびやかさを打ち出した作品・・・ここには例えばラベルの作品に近いものはないだろうか? ラベルという作品もどちらかというと,それほど変にひねくれた人間ではなかったと思う。もっともいやらしい,意地悪な人間だったのかもしれないが(笑) 今年はリストと、ちょっとラベルを取り上げてみようかなと思う。 なあに、ショパンにはいつでも戻れる。 いろいろと違った作曲家を見る事によって,またショパンの偉大さがわかると言うものだ。
2012.1.26 |
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