|
|
||||
1.和音的な面においての歌わせ方(縦の法則) 縦に鳴る音(和音)はすべて違う音量でなければいけない
まず始めに修得すべき奏法は縦の並んだ音は決して同じ音量で鳴らしてはいけないということです。これを私は「縦の法則」と呼んでいます。 もっともわかりやすい例としては、左手の伴奏の音は極端に小さい音でなければいけない事が多いのです。 私が感じるには、日本人の演奏では伴奏の音などはまだ小さく弾いた方が良いのでは?と思う演奏によく遭遇します。 また伴奏の和音の音などは(仮に3和音としたら)すべて同じ音量で小さければいいということだけでなく、3つの音符も、それぞれ違う音量で弾く事によって音色の違いを出す必要性がある時もあります。 またオクターブの音は2つの音を同じ音量で弾くとかなり耳障りな割れた音になりがちですが,実はこのオクターブの悪いパターンは非常に良く見られる例です。 ショパンは当時のピアニストが出すフォルテの音はリストの演奏以外はすべて拒絶したという話が残っていますが、リストという派手な演奏をするピアニストであっても彼は大きい音で弾く時「縦の法則」をよく知っていたのではないかな?と思います。 |
|||||||
注・ここにある模範音源演奏は、比較的音質の良いPCM録音となっていますが,それでも微妙なニュアンスや音色の変化はあまり克明に録音できていません。 おそらくここであげる内容を証明する様な録音をするにはかなり高度で高価な録音機材を使わなければならないのではないかと思います。 事実、スタジオのレコーディングからCD製造に到る場合でも実際の音色をすべて表現しきれないという現象は業界でも承知の通りで、故に同一人物ピアニストのCD録音とホールでの生演奏とのギャップがかなりあることも事実です。 以上の様な理由から、ここの録音資料は、あくまでも参考程度とし,自分のピアノで実験をして再度確認をとる事を強くお勧めいたします。 |
|||||||||
|
||||||||||||
基本パターン。 メロディーもしくは和音の上の音はもっとも大きく,そして中間部の和音の音はもっとも小さく,そして一番下の音(バス)はメロディーの次に大きい音で弾く。 |
||||||||||||
Copyright (C) 2011murata-piano-ongakuin.All rights Reserved. |
||
基本パターンと違って均一に鳴らされた和音は一見美しい音になるようで実は汚い音になりやすい |
||||
シューマン、トロイメライの場合 |
||||
ショパン、雨だれの場合 |
||
ホールでの音量について |
||
よくホールでの演奏でメロディーがぼやっとして明確に聞こえない演奏に遭遇することがあります。 これは決してメロディーが小さい為に聞こえないのではなく、メロディーに対して伴奏の音が大きすぎてメロディーが隠れてしまっているのです。 図で表すとこのようになります。 どんなにメロディーが小さい音であっても伴奏の音がそれを遥かに下回る小ささならばメロディーははっきりと聞こえるはずです。 |
||||||||
たとえメロディーの音が小さい音であっても、伴奏の音が微量の音量状態であれば、メロディーの音は遠くまではっきりと聞こえる。 |
||||
オクターブに関して |
||
和音やオクターブの場合、たいがいは一番上の音を出す事が多い。 |
||||
両手で和音を弾く場合は一番上(ソプラノ)と一番下(バス)の音を出す事が多い |
||||
シューベルト 即興曲op90から |
||||
何度も申し上げますが、伴奏の音は極端に小さい音にすることが必要です。 残念ながらHP上においては音響データの関係上、この程度でしか証明が出来ませんが、実際小さい音というのは。もうこれ以上小さい音で弾いたら音抜けしてしまう、といった状態の音量です。 ピアノ学習者は常にピアノでppp(大げさにいえばppppp)の音量を瞬時に安定して出す訓練が必要であり、その為にもハノンのスケールやアルペジオなどをいつでもpppで弾けるよう訓練しなければいけません。 次コーナー
2011.1.8 |
||